「1on1で本音なんか言わないですよ」――部下が心を閉ざす上司、すべてを打ち明ける上司の"普段の態度"

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・会話の機会があまりない、業務の指示だけで雑談がほぼない、心の距離が遠い
・部下の話を丁寧に聞かない、部下の話をさえぎって話す
・部下の話に共感しない、論破する、部下の意見を頭ごなしに否定する
・質問や相談をされると面倒くさそうに応える
・部下がどれだけ頑張っても承認や感謝の言葉がない

こういった上司から1on1の際に「悩みや不満があれば話してほしい」と言われた場合、心を開いて本音や不満を話そうと思えるかを想像してみてください。

おそらく難しいのではないかと思います。

つまり、こういった態度を普段からとっている上司は1on1をしても本音や不満を把握できず、1on1が始まる前からその成果はもう決まっているのです。

部下が上司に対して抱く不満

私は心理学に基づいて経営改善を行う経営心理士講座を主宰していますが、その講座の中で「上司にどのような不満を抱いていますか」というアンケートをとっています。

その結果、最も多い不満が「部下の話を聞かないこと」です。

皆さんも「上司に対する不満は何か?」と聞かれたら、「部下の話を聞かない」という不満を上げる方も多いのではないでしょうか。

では、その上司は、部下からそういう不満を持たれていることに気づいているでしょうか。

「いや、気づいてないでしょ。だから相変わらず話を聞かないんだよ」と思った方もいらっしゃると思います。

ただ、皆さんが上司に対してそう思うように、皆さんの部下もまた上司である皆さんに対して、同じことを思っていて、皆さんがそれに気づけていない可能性があります。

つまり、普段から部下の話をまともに聞けておらず、そしてそのことに気づけず、部下が本音や不満を話す気にはならない状態で1on1に臨んでいる上司の方は少なくないのです。

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