「1on1で本音なんか言わないですよ」――部下が心を閉ざす上司、すべてを打ち明ける上司の"普段の態度"

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

私も1on1の導入に関する相談を受けることがありますが、その中でこんな事例がありました。

1on1になっていない1on1をする社長

その会社は離職者が多いという悩みを抱え、その解決のために社長自ら1on1を実施していました。

ところが離職者は減るどころか、むしろ増えている気配すらあるとのこと。

そこで私がコンサルタントとして関わり、まず部下の方にヒアリングを行いました。その結果、こういう意見が多く聞かれました。

「社長が『悩みとか不満があるなら話して』と言うものの、社長はトップダウンでものを言う人なので、とてもじゃないけど言いたいことなんて言えないです」

「社長に不満なんか言うと、逆に『お前はわかってない!』って説教されそうで怖いです」

「1on1は部下の話を聞くための機会だって人事から聞いてたんですけど、結局、社長の昔話を聞かされて終わりでした。『ありがとうございます。勉強になりました』と言うと、社長はご満悦でした」

つまり、1on1をしたつもりが、まったく1on1になっていなかったのです。

この事例からもわかるように、普段から話を聞く姿勢がない人は、相手から「この人は自分の気持ちをわかろうとしてくれない」という印象を持たれ、本音や不満を話してもらえるような1on1にはならないのです。

次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事