なぜ日本人はiPhoneをこうも溺愛するのか ここ1年でグンと評価を上げた、2つの要素
2008年にSoftBankからiPhoneが、2009年にdocomoからAndroid搭載機種が発売され、一気に普及が進んだスマートフォン。いまや携帯電話メーカーの新作発表会ではずらりと最新のスマホが並ぶようになり、いわゆる「ガラケー」を圧倒する存在となった。
毎年様々な新製品が登場しているが、ユーザーがスマホに求める価値に変化は見られるのか……。オリコン日本顧客満足度調査の「携帯メーカー」「携帯端末」の結果をもとに検証してみたい。
同調査は2014年と2015年の2回にわたり実施したもの。いずれも、調査年の前年に発売されたスマホを使用しているユーザーに、メーカーの満足度と端末の満足度を調査している。
今年の調査対象は携帯メーカー12社・携帯端末112機種で、アンケート対象者は全国の10代以上の男女1万8847人だ。メーカー、端末とも「通話品質」「端末の使いやすさ」「会社の信頼性」など7つの大項目に紐づく小項目について、100点満点で評価してもらった。
iPhoneシリーズが上位を独占
今年のデータを見ると、携帯メーカーのトップは「Apple」72.85点(前年比1.29ポイントアップ)。そして端末のトップは「iPhone6 Plus/au」(75.78点)、続く2位は「iPhone6/au」(75.53点)、3位に「iPhone6 Plus/SoftBank」(75.07点)、4位「iPhone6 Plus/docomo」(73.89点)、5位「iPhone5s/au」(73.40点)と、なんとiPhoneシリーズが上位を独占する結果となった。
一方、昨年のデータを見てみると、メーカーの満足度1位は「富士通」(72.21点)で、2位に「Apple」(71.56点)。端末の満足度の1位は「ARROWS NX F-01F(富士通)/docomo」(74.20点)、2位「AQUOS PHONE ZETA SH-01F(シャープ)/docomo」(72.91点)が続き、iPhoneシリーズの最高順位は、「iPhone5s/au」(72.78点)の3位だった。
調査開始以前からスマホ業界を席巻しているという印象のiPhoneだが、顧客満足度が急激に上昇したのは、むしろこの1年ほどなのだ。