なぜ日本人はiPhoneをこうも溺愛するのか ここ1年でグンと評価を上げた、2つの要素

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調査結果を詳しく見ていこう。2014年の携帯端末の満足度をキャリア別に整理すると、SoftBankの1位は「ARROWS A 202F(富士通)」で、2位が「iPhone5s」。auの1位は「GALAXY Note3 SCL22(サムスン電子)」で、こちらも2位が「iPhone5s」。両社ともすでにiPhoneシリーズを目玉製品として売っていたにもかかわらず、当時は首位を別のメーカーに取られている。

iPhone5sはなぜ、SoftBankやauの満足度調査で1位に選出されなかったのか。その理由のひとつは「画面のサイズ」にありそうだ。当時(2013年)、Androidのスマホ画面は、4.5インチから5インチが主流。それに対しiPhone5sは4インチ。40代以降には画面が小さく扱いづらい、またゲームや動画を楽しむユーザーには物足りない、という印象なのだろう。

「みんな使っている」という安心感も

しかし2014年、新たに売り出されたiPhone6 Plusの画面サイズは5.5インチ、iPhone6も4.7インチだ。

今年の調査で、この2端末のどちらかを利用しているユーザーの声を見ていくと、「液晶サイズが大きくなって一度に確認できる情報量が多くなり、便利になった」(50代/男性)、「語学学習に使っているので、画面の大きさ、画質の良さが便利」(40代/女性)、「画面が大きいので、PDF等図面などを持ち歩けるのは便利」(40代/男性)など、やはり画面サイズが拡大されたことに言及しているケースは多い。

満足度アップの要因はほかにもある。「取説を詳しく読まなくても基本的なことはすぐ使える」(50代/男性/au/iPhone6 Plus)、「すべてが直感的に使え、スムーズで良い」(40代/男性/SoftBank/iPhone6)と、iPhoneならではの操作性・ユニバーサルデザインも、使用後の高い満足につながっているようだ。

いまや日常生活に欠かせないアイテムになったスマホ。通常時の性能はもちろん、トラブルが起こった場合にすぐ対処できるかも重要で、この点もiPhoneには大きな「追い風」が吹いている。

現在国内のスマホOSのシェアは、Android52.6%、iOS44.6%だが、Androidは各社様々な機種があり同じ物を持っている人を見つけにくいのに対し、iPhoneは「たくさんの人が使っているので、わからなくても聞くことが出来る」(50代/女性/au/iPhone5s)。「みんな持っている」という安心感も、満足度をじわじわ押し上げる要因になったのだろう。

なお、今回の調査は最新機種のiPhone6s、iPhone6s Plusの発売前に行われたもの。Appleは最新機種でさらに株を上げたのか、それとも他メーカーが挽回したのか。次回の調査結果も見モノである。

「オリコン日本顧客満足度調査」戦略企画部
オリコン / oricon

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