キー局社員→独立し「おひとりプロデューサー」に転身!原案担当の漫画「おひとりさまホテル」も人気に。"何者でもない30歳"から掴んだ新たな人生

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ーー読者からの反響はいかがですか?

「ひとりで泊まったときに、こんなことができるんだって知れてよかった」「こんな感情になれるんだ」という声を多くいただいています。以前は、友人から「ひとりで泊まっても何をしていいかわからない」と言われても、自分にとってはナチュラルに過ごしているだけなので、うまく言語化して伝えられなかったんです。

それが、漫画を通すと、ひとりの贅沢な過ごし方だけでなく、こんなふうにダラダラするんだとか、だらしなく過ごすよさがいい感じに伝わるみたいで(笑)。ひとりホテルをしたことがない人から「やってみたくなった」という感想はとても多いです。

「ひとり=楽しい」だけではないリアルがある

ーー『おひとりさまホテル』は6巻まで発刊されていますが、まろさんの印象に残っているホテルやエピソードはありますか?

5巻で韓国の旅が載っていますが、最初は友人と泊まって、途中から別れてひとりホテルになります。誰かとの旅とひとり旅の両方のスタイルが描かれるなかに、友人と別れてここから先はひとりで生きていかなければならない寂しさや胸の苦しさがあり、同時に、孤独感に襲われながらも、ゾクゾクする興奮もある。

いろいろな感情がないまぜになって、「ひとり=楽しい」だけではないリアルがあります。誰かといてひとりになると、誰かといる時間の幸せさを感じられる。私のなかでも、その感覚は大切にしているのでグッときました。

『おひとりさまホテル』7巻
『おひとりさまホテル』7巻(右)(撮影:梅谷秀司)
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