キー局社員→独立し「おひとりプロデューサー」に転身!原案担当の漫画「おひとりさまホテル」も人気に。"何者でもない30歳"から掴んだ新たな人生

ーーメディアヒエラルキーの頂点にある“東京キー局の社員”という勝ち組人生からの進路変更に、躊躇はありませんでしたか?
わたし自身は、キー局に入社することが勝ち組人生だなんて全く思っていませんが、周囲からは「それを捨てる選択をするってすごいね」とかけっこう言われました(笑)。でも、いまこういうことをやりたいという強い気持ちがあったので、会社にしがみつこうとは思いませんでした。
それに、もし独立して失敗しても、またどこかの会社員に戻る未来があっていいし、いまは人手不足なのでがんばって探せばどこかで働けるかなって(笑)。なので、退職にはそこまで抵抗も躊躇もありませんでした。
独立から2年、辛苦はあっても退職の後悔はない
ーーご家族から止められませんでしたか?
私があまり深く考えていなかったのもあると思うんですけど、とくに止められませんでした。でも、もしいまの自分がその場にいたら、当時まだそんなに仕事がなかったのに、生活の心配もせずよく独立したなって言います(笑)。
ーー独立されてから2年ほどですが、その間に退職を後悔したことはありますか?
まったくありません。私の場合は、危機的な状況に追い込まれてから、何とかしようと思うタイプなので、そうならないとそれまでの惰性に流されてしまう。自分のためには行動したほうがいい。いま振り返っても、あのとき独立してよかったと思っています。
ただ、独立したことで、自分から仕事をどんどん生み出していかないといけない状況になったので、会社員時代より当然、大変なことや辛いことはたくさんあります。ひとり時間のビジネスがまだそれほど浸透していなかった頃なので、企業側のメリットを考えながら、そこに生じるおもしろいことや楽しいことの価値の提案と営業を、とにかくがんばることからのスタートでした。
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