ホンダの開発者によれば、これら「走りの装備」も満載である新型プレリュードは、街乗りはもちろん、ワインディングからサーキットまで、幅広いシーンで「爽快な走りが楽しめる」という。もちろん、サーキットなどクローズドのコースにおける絶対性能では、ホンダが誇るスポーツカーのシビック タイプRには及ばない。だが、プレリュードも、そこそこ楽しめる仕上がりとなっているようだ。このあたりは、2025年9月に発売となったら、実際にぜひ試乗して体感したいところだ。
荷室などのユーテリティについて

新型プレリュードには、コンパクトながら後席があるため、一応の乗車定員は4名だ。ただし、運転席と助手席のあるコクピットに余裕を持たせているため、後席スペースは非常に狭い。大人が座って長距離走行をするのはかなり苦痛となるはずだ。そう考えると、このモデルは、後席はあくまで補助的というスポーツカーに多い2+2モデルだといえる。おそらく、後席はカバンなどちょっとした荷物を置くスペースとして使うケースのほうが多いだろう。
そして、ホンダも、そのことを考慮して、後席座面を約27度上げた設定としている。これは、ブレーキング時など、荷重が前に移るシーンで後席に載せた荷物が前へずれ、シート下に落ちることを防ぐためだ。スポーティなモデルながら、実際の使い勝手も考慮した細かい仕様設定となっている。
荷室に関しては、ほかにも、新型はハッチバック式ボディを採用することで、荷物の出し入れをやりやすくしているという。ハッチバック式とは、リアのトランク部分に跳ね上げ式などのバックドア(ハッチ)を持つ仕様のこと。歴代のプレリュードが、ルーフパネルからリアウインドウまでの形状に比較的傾斜を持たせたノッチバック式だったのに対し、後方から荷室へのアクセスがとてもやりやすいタイプだ。
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