老化も病気も対策は腸がポイントだった… 医師が教える「体をサビさせない」新腸活
短鎖脂肪酸には複数の種類があり、代表的なのが「酢酸」「プロピオン酸」「酪酸」の3つです。酢酸といえば、イコール「お酢」ですので、腸内細菌によって生産される「お酢の仲間」くらいに考えておけばいいでしょう。
では、この短鎖脂肪酸は腸内でどんな役割を果たしているのか。
これがスゴイのです。短鎖脂肪酸は「腸のエネルギー源になる」「腸内細菌を増やす」「腸の蠕動(ぜんどう)運動を高める」「腸内フローラの働きを高める」といったように腸全体を活気づけるほか、腸壁粘膜のバリア機能を高める役割も果たしています。すなわち、短鎖脂肪酸が機能していれば、リーキーガット症候群を防ぐことにもつながるわけです。
腸内細菌が生み出すスーパーマン的存在」
また、短鎖脂肪酸の働きは腸内だけにとどまりません。腸粘膜から吸収された短鎖脂肪酸は、血液とともに全身を巡り、体のあちこちで発生している炎症を抑制したり、体内の脂肪細胞に作用して脂肪燃焼効率を高めたりもしています。
このように、健康を内側から支える任務をたくさん果たしているわけで、まさに短鎖脂肪酸は「腸内細菌が生み出すスーパーマン的存在」といっていいのではないでしょうか。
そして、ここから先が重要なのですが、じつは、この短鎖脂肪酸がつくられる過程で「水素」が発生することが分かっているのです。
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