老化も病気も対策は腸がポイントだった… 医師が教える「体をサビさせない」新腸活

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当然、活性酸素などの有害物質も栄養と一緒に血液中に吸収されて全身を回ってしまいますよね。そうしたら、体中の細胞に〝毒〟が回って、サビつきによる老化や病気がいっそう加速してしまうかもしれません。

残念ながら、これは想像上の話ではありません。じつは、腸の中は活性酸素の一大発生源なのです。

たとえば、暴飲暴食が続いたり、便秘や下痢が長く続いたりすると、腸内環境が悪化しますよね。すると、有害菌が増殖して有害な物質(アンモニア、硫化水素、インドール、スカトールなど)を大量につくり出すようになります。活性酸素はそうした有害物質を無毒化するために駆り出され、ぞろぞろと腸内に集まってくるというわけです。

腸内環境が悪い状態が続くと…

そして、問題なのはここから。腸内環境が悪い状態が続くとどんどん活性酸素が増えてきて、過剰発生した活性酸素が腸の細胞や腸内細菌をさかんに攻撃するようになるのです。そうすると、ますます腸内環境が悪化して、ますます活性酸素が増えるという悪循環に陥ってしまいます。

さらに、腸内環境が劣悪になると、活性酸素だけでなくアンモニアなどのさまざまな有害物質が腸から血液中へ吸収され、血流を通じて全身にばらまかれることになります。こういった有害物質は、届いた先の臓器や細胞においても新たに大量の活性酸素を呼び込むことになりますから、そうこうするうちに、全身いたるところで活性酸素が悪さを働くようになっていくのです。

決して他人事ではありません。脅かすわけではないのですが、腸の中を「活性酸素だらけ」にしていて、知らず知らず腸から全身へ〝毒〟をばらまいている人は、かなりたくさんいると思ったほうがいいでしょう。少なくとも普段からおなかが弱かったり便秘気味だったりする人は、自分の腸が〝体をサビつかせる大もと〟になっていると考えたほうがいいと思います。

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