日本人の「晩婚化」といわれるが、男性の結婚ピークは27歳! 実は早婚化が徐々に進む統計的な実態

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(写真:kouta/PIXTA)

国から2024年の結婚年齢の確定値が公表されましたので、早速ご紹介したいと思います。結婚年齢に関しては、筆者がこの東洋経済オンラインにてシリーズ掲載するまでは、(コロナ以前までにはなりますが)MONEY PLUSの「『結婚難民』の羅針盤」シリーズで連載していました。

当時、筆者が年齢の詳細な分析結果を発表するまでは、なぜか「平均初婚年齢」だけで判断して、国民的に晩婚化だ、結婚は30歳過ぎて始める人が普通なのだ、という思い込みが日本中に蔓延していました。

東洋経済オンラインでも繰り返し訴えていますが、平均値は「普通」でも「最も多い値」でも「真ん中」でもありません。平均値は大きな値にひっぱられる、母集団の構成に非常に影響されやすい指標です。

最新データで結婚年齢のピークはどこか

例えば、貧しい街にたった1人の億万長者が現れただけで、その街の平均所得は大きく引き上げられてしまいます。最近もある若い女性が「皆さんの普通を知りたいので平均を知りたい」と言っているのを耳にしたのですが、平均値に対しては常に「普通でも、真ん中というわけでもない」というイメージを持つようにしてください。数字が苦手でお手上げです、という方よりも、少しデータに興味や自信を持っているという方ほど、勘違いしやすいかもしれません。

今となっては、結婚年齢を啓発する結婚相談所や婚活ユーチューバーなども増加してきており、「30歳過ぎ婚活が普通仮説」(平均初婚年齢だけが判断材料)がまかり通るような議論は幾分減ってきているとは思いますが、古今東西、「データを読みたいように読む勢」対策として、今年も結婚年齢について最新結果をご紹介したいと思います。

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