日本人の「晩婚化」といわれるが、男性の結婚ピークは27歳! 実は早婚化が徐々に進む統計的な実態

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2004年統計を見ると、初婚同士婚で75歳以上の男性が11名いるのですが、2024年統計では33名へと実に3倍に増加しています。急速な未婚化で集計対象となった婚姻総数自体は2004年の49万件から2024年の23万件へと大きく減少しているのですが、それと同時に発生している急速な高齢化によって、結婚年齢の平均値を大きく引き上げる「超高齢結婚」が徐々に増加しています。

これによって、男性の結婚ピーク年齢は早婚化しているにも関わらず、平均年齢が引きあがって、あたかも晩婚化(一般的なイメージは結婚ピーク年齢が上昇していくこと)しているように見える状況が作り出されています。

2024年のランキングでみると、20代後半男性がまさに「婚活無双状態」にあり、25歳から29歳の男性の結婚が総婚姻数の4割以上、29歳までの男性の結婚が56%を占める状況です。

女性に関して「山は動かず」

初婚同士婚の女性の結婚年齢ですが、26歳、27歳、28歳、25歳と各年齢2万件以上で続きます。男性と同じく、20代後半女性が婚活無双しており、全体の47%(男性は42%)を占めています。女性のほうが男性よりも短期集中型ですので、29歳までの女性が初婚同士の全婚姻の65%を占める状況となっています。

そして、女性の場合も20年前の2004年統計と比較してみると、こちらは早婚化も晩婚化もなく、20年前当時も26歳、27歳、28歳、25歳、29歳の順で4万件を超えており、似たようなピークゾーンとなっています。

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