日本人の「晩婚化」といわれるが、男性の結婚ピークは27歳! 実は早婚化が徐々に進む統計的な実態

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女性については産期を意識している方が男性以上に多いこと、また日本では海外と異なり、謎に「女性側の不妊要因のほうが強調される」ことから女性ばかりが妊活を焦る傾向にあるために、あまり驚かない読者も少なくなさそうです。

「年の差カップル」動画に注意

ただし、男女ともにネット検索や動画配信が大好きな方ほど注意してほしいのが、フィルター・バブルです。夫婦の年齢差がどんどん縮小している中で、話題集めのために、あえてマイノリティな年の差を売りにする発信者が目立ちます。

「外れ値カップル」売りのビジネスユーチューバーなどの発信を興味本位で一度でも閲覧すると、年の差カップル関連情報や動画ばかりが次々とレコメンドエンジンによって画面に上がってきます。

画面に連なる年の差婚情報の山(フィルターバブル)に、「最近は年の差婚が増えたんだなあ!さすが多様性時代だ!」などと、統計と真逆のことを思いこまないようにくれぐれも注意してください。

天野 馨南子 ニッセイ基礎研究所 人口動態シニアリサーチャー

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あまの かなこ / Kanako Amano

東京大学経済学部卒。日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)。1995年日本生命保険相互会社入社、99年より同社シンクタンクに出向。専門分野は人口動態に関する社会の諸問題。総務省「令和7年国勢調査有識者会議」構成員等、政府・地方自治体・経済団体等の人口関連施策アドバイザーを務める。エビデンスに基づく人口問題(少子化対策・地方創生・共同参画・ライフデザイン)講演実績多数。著書に『まちがいだらけの少子化対策』(金融財政事情研究会)『未婚化する日本』(白秋社・監修)『データで読み解く「生涯独身」社会』(宝島社新書)等。

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