週刊東洋経済 最新号を読む(5/16号)
東洋経済オンラインとは
キャリア・教育

何人もの部下を辞めさせた「パワハラ上司」をがつんと叱る!反発されず行動を変えた社長の意外な言葉とは

7分で読める
  • 藤田 耕司 経営心理士、税理士、心理カウンセラー
2/4 PAGES

この方針を聞いて、「当たりのきつさを改めたほうがいいな」と感じてくれれば、パワハラ社員も自ら態度を改めてくれます。

パワハラ防止指導はプライドに配慮する

ただ、それでも当たりのきつさが改まらないときは、部下への関わり方を改めてほしいと指導する必要があります。

その指導において注意が必要なのが、プライドへの配慮です。

例えば、仕事に求める水準が高いがゆえに、その水準に達していない部下に対してきつくあたる方がいました。

その方には次のように上司から伝えてもらい、態度を改めていただくことができました。

「君は営業に対する熱意が高く、ずいぶん優秀だから、仕事に求める水準が非常に高い。ただ、その水準をそのまま部下に求めると部下は潰れてしまう。君は他の人と比べて優秀だからこそ、その点は留意してくれよ」

また、部下の話の聞き方が雑で、一方的に自分の考えを押しつけ、それが原因で複数の部下が辞めている方がいました。

その方には次のように上司から伝えてもらい、態度を改めてもらうことができました。

「あなたは頭の回転がかなり速い。だからこそ会話のペースが速くなり、共感が疎かになりやすい。それだけ頭がいい人なんだから、ペースを相手に合わせて、相手の話をさえぎらず、共感しながら話を聞くこともできるはず。ぜひそうしてほしい」

このように相手の優れた点を伝え、その点を強調しながら改めるべき点を指摘することで、相手のプライドに配慮した指導ができます。

こういった伝え方をせずに改めるべき点だけを指摘すると、相手がへそを曲げてしまって言うことを聞かなくなるおそれがあるため、その点は注意が必要です。

次ページが続きます

3/4 PAGES
4/4 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

キャリア・教育

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象