「朝から晩まで木の上」「本物の虫を食べた」山田裕貴が“極限状態の兵士”を演じて起きた変化とは?堤真一との共演についても聞いた

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安慶名はよく「家に帰りたい」と口にします。彼のその気持ちを少しでも理解したくて、撮影に入る前には、あえて美味しいものを味わい、人との何気ない会話や散歩など、穏やかな日常を丁寧に体験しました。そうして心に「この生活に戻りたい」という感情をしっかり刻んでから現場に入ることで、その思いをよりリアルに表現できると感じたんです。

そこから一転して、食事を制限し、干し芋や豆腐だけの生活に切り替えました。1カ月ほどその状態で過ごすうちに、体力も気力も徐々に削がれ、最終的に心の底から「ただ生き抜くしかない」という感情だけが残るようになったんです。

「演じる」ではなく「生きる」──記憶がぼやけるほど没入した日々

――実際にそうした生活をする中で、どんな感情の変化がありましたか?

まさに安慶名と同じ気持ちで、「帰りたいのかどうかもわからない」状態になりました。ただ、生きなきゃ。それしか考えられない。毎日がその繰り返しで、日常の記憶もだんだんぼやけていきました。

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