「朝から晩まで木の上」「本物の虫を食べた」山田裕貴が“極限状態の兵士”を演じて起きた変化とは?堤真一との共演についても聞いた

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この2人が、実際にどうやって命をつないだのか。(本作の)モデルとなっている佐次田秀順さんと山口静雄さんが直面した過酷な現実を、少しでも感じたかった。そうでなければ生きられなかったと思うからこそ、リアルに挑みました。虫すら触れなかった自分が、それを口にする──それは、自分でも驚くほどの変化でした。

「ようやく、ここまで来られた」―尊敬する先輩との共演で得た学び

――W主演の堤真一さんとの共演はいかがでしたか?

「木の上の軍隊」
©2025「木の上の軍隊」製作委員会

正直、こういう人であってくれて本当によかったと思いました。現場では重たいテーマに向き合いながらも、堤さんが率先して場の空気を和らげてくれて。昔の話とか、笑い話も交えてたくさん話してくれるんです。そのバランス感覚が本当にありがたかった。

ある日、干し芋を食べ続ける僕に対して堤さんが言った言葉が今でも忘れられません。「舞台上に立つだけで、体格すら変えて見せられる俳優こそ最強だ」。それはマルセル・マルソーというパントマイムの名手の話で、役作りで体重を変えるのではなく、観客にそう“見せる”力こそが真の俳優だという。その言葉が胸に強く残りました。

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