孫正義氏が年内10億AIエージェント作成を宣言。75兆円スターゲート計画で演算能力10億倍へ。日本企業のAI活用20%に警鐘
実演では、旅行会社向けAIコールセンターが人間の割り込みにも自然に対応し、アップセルまで実行。AIショッピングアシスタントは購入履歴から最適な商品を提案し、キャンペーン情報まで案内した。
「人間のコールセンターのオペレーターがやるよりも素早く、深く、細やかにアクションを起こしてくれる」(孫氏)

Yahoo!ショッピングで開発中のAIアシスタント機能は、製品比較からキャンペーン時のリマインドまでAIが手助けする(筆者撮影)
日本企業への警鐘:中国80%、日本20%
総務省の2025年版情報通信白書では、生成AIの利用度を国別に示した調査がまとめられた。孫氏はそれを紹介し「中国では80%以上が社内で生成AIを使いまくっている。日本は20数%。大変遅れている」と指摘した。かつて世界中の最先端機器を真っ先に導入していた日本。ウォークマンも、携帯電話も、デジタルカメラも、日本が世界をリードした。その日本が、なぜAIでは出遅れているのか。

ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長(筆者撮影)
「社会全体が年を取ってきている」と孫氏は分析する。新しいものに対して「どうせ」「所詮」と斜め上から見る。「AIの限界が見えた」という声も聞こえる。しかし孫氏は断言した。「それはAIの限界ではない。あなたの理解の限界だ」。
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