孫正義氏が年内10億AIエージェント作成を宣言。75兆円スターゲート計画で演算能力10億倍へ。日本企業のAI活用20%に警鐘

「1人1000本のAIエージェント」を社内目標として掲げる(筆者撮影)
「ChatGPTに相談したら千手観音のイメージが浮かんだ。1000本の手にそれぞれ目がついて、困っている人を助ける。社員全員を千手観音にする」。これを「千手観音プロジェクト」と名付けた孫氏は、実現のため3段階の仕組みを構築する。第1にエージェント同士を連携させる「エージェントOS」の開発。第2にエージェント作成ツールの整備。第3に、AIがAIを作る「自己増殖」機能の実装だ。孫氏はこの仕組みに特許を出願したという。
月40円AIが変える企業の現実
AIエージェントの魅力は圧倒的なコストパフォーマンスにある。生産性は人間の4倍以上、24時間365日稼働で、コストは1エージェント月40円。「月40円で交渉もアクションも起こしてくれる」と孫氏は強調した。
さらに重要なのは「常時オン」という特性だ。「これからは常時オンなんです。常時一緒に参加している。一緒に聞いている。一緒に学んでいく。しかも生涯記憶なんです」と孫氏は語る。今までの会議、会話をすべて記憶し、社員の生涯のパートナーとして機能するという。

ソフトバンクがOpenAIと共同開発する企業向けAI「クリスタル・インテリジェンス」では、AIが“会議に参加”し社員1人1人をアシストするような世界を構想する(筆者撮影)
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