【あなたは夏までにいくら貯蓄できた?】 お金を食いつぶす《5つの心理》にご用心! 浪費家に共通する「○○すぎる」マインドとは

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人の目が気になりすぎると、「自分」がなくなる。このアイテムにこの値段を出すのはありえないとか、どこが人気なのかさっぱりわからないとか、正直趣味じゃないとか……そうした自分の感覚は二の次になる。「みんながいいと言っているのだから」と判断を放棄してしまう。

自分が人目を気にしすぎるタイプと感じたら、自分の気持ちをはっきり言えない相手とは距離を置くのも一つの手段だ。ストレスをためながら、ムダなお金を払うことほどもったいないことはないのだから。「自分はこれでいいと思う」と言える、気の置けない仲間との付き合いを深めたほうが、財布にもストレスをかけずに済む。

⑤「安い値札」が好きすぎる  

サザビーズやクリスティーズといった、超高額な美術品を扱うオークションハウスをご存じだろう。その得意客の話を本で読んだことがある。彼らは狙った品物を落札するためには億単位の金額を惜しげもなく支払う大金持ちばかり。そんな人たちでも、「なるべく安く買えないか」と考えているのだとか。

そのため、オークションにかける最初の価格は、客が想定する値段よりも「ちょっとだけ安く」出すそうだ。すると、わっと客が集まる。ひょっとして、自分が思っていたより安く買えるチャンスかも、と山っ気が出るわけだ。スーパーのタイムセールに押しかける庶民も、億単位のコレクションを落札する富裕層も、「なるべく安く買いたい」心理はどちらも変わらないらしい。

そんな心理をくすぐるのが、「半額セール」「まとめ買いで10%オフ」「最終処分7割引き」といった「安い」値札だ。支払うお金がいくらになるかよりも、値引き率の数字にばかり目を奪われる。1万円の商品が30%オフだと7000円、1万8000円の商品が半額だと9000円だが、「それなら半額のほうを選ぼう」と感じる人は多いのではないか。

物価高の時代、安さが嫌いな人などいないだろう。ただし、それに目を奪われすぎると、「安いなら買っておこう」と不要なモノまで買ってしまうこともある。安物買いの銭失いとは、まさに深い言葉ではないか。

【もっと読む】キャッシュレス決済界隈でシェア伸ばす伏兵《デビットカード》 “若者人気”があらわにする「日本社会への憂慮」とは では、消費経済ジャーナリストの松崎のり子氏が、「デビットカード」の現状について解説している。
松崎 のり子 消費経済ジャーナリスト

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まつざき のりこ / Noriko Matsuzaki

20年以上にわたり『レタスクラブ』『レタスクラブお金の本』『マネープラス』などのマネー記事を取材・編集。家電は買ったことがなく(すべて誕生日にプレゼントしてもらう)、食卓はつねに白いものメイン(モヤシ、ちくわなど)。「貯めるのが好きなわけではない、使うのが嫌いなだけ」というモットーも手伝い、5年間で1000万円の貯蓄をラクラク達成。「節約愛好家 激★やす子」のペンネームで節約アイデアも研究・紹介している。著書に『お金の常識が変わる 貯まる技術』(総合法令出版)、『「3足1000円」の靴下を買う人は一生お金が貯まらない』(講談社)、『定年後でもちゃっかり増えるお金術』(講談社)。
【消費経済リサーチルーム】

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