
構想を打ち出した当初は非難轟々だった
――全国でアリーナの新設計画が相次いでいます。
4年前、アリーナの確保や、入場者数などの領域で結果を出さないと上のカテゴリーに入れないという、世界で初めての構想を宣言した。当時はコロナ禍だったうえに、東京オリンピックに関連してハコモノ批判が起きていたこともあり、非難轟々だった。
だが、結果的には建設中、計画しているものも含めて、アリーナは当時想像もできなかった数になった。
――一定の基準を満たすアリーナの確保をBプレミアへの参入条件としたのは、なぜでしょうか。
「体育館ではなくアリーナ」ということだ。現状では、普通の体育館で多くのお金と時間をかけて席を組んだり天井にビジョンをつるしたりしているが、奥の席は試合も見づらいなどの限界がある。もともと体育館は競技をできればいいという施設で、観戦するファンの目線があるわけではない。
それではバスケットボールがメジャースポーツとして、野球やサッカーに追いつくのは難しい。人気やプレゼンスの向上と会場(の大きさやスペック)には因果関係がある。アリーナはどこからでも、プレーやコンサートのパフォーマンスが見やすい作りだ。広いコンコースで飲食やグッズ販売をするなど、楽しい空間に仕立て上げられる。
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