③聖域が多すぎる
思うようにお金が貯まらない人の家計簿は、「その他費目」の金額が多いもの。食費や日用品費、交際費など、目的がわかっている支出なら可視化しやすいが、その費目に当てはまらない支出はどんどん「その他」に加わっていく。
時間つぶしのスタバでのお茶代は「食費」だろうか? つい買ってしまった季節のコンビニスイーツも「食費」にするには後ろめたい。雨が降り出したので慌てて買ったビニール傘は雑費だろうか? 水族館に遊びに行ったとき、目が合ってレジに持って行ったペンギンのぬいぐるみは? ぬいぐるみと一緒に買った友人宛てのお土産は交際費? あれこれ考えているうちに、「その他」の金額が膨らんでいく。
家計費目は予算を決めて、その中でやりくりするのが基本だが、「その他」だけは予算化が難しい。さらに、この中に推し活関連支出が入ってしまうと、もっと厄介だ。節約できない「聖域」になるからだ。推し活だけでなく、「ご褒美支出」が聖域化されている人もいる。節約なんて無理、頑張っている自分をアゲるためにも必要なのに……と。
これだけは譲れないという聖域が増えれば増えるほど、じわじわお金が漏れていくもの。「その他」の中身を点検し、隠れている聖域を見つけ、予算の枠をはめることが肝心だ。
④人目が気になりすぎる
人は一人では生きていけない。仲間が欲しいし、彼らと友好な関係を築きたい。相手からも、悪い評価は受けたくない。ノリが悪い奴とか、ケチな奴とは思われたくないのが人情だ。
そうなると、誘われるとなかなか断れない。イベントでも、飲み会でも、アウトドアレジャーでも、万難を排して期待に応えようとする。これがどんどん積み重なるうちに、口座の残高がみるみる減っていく。
ちょくちょく顔を合わせる仲間なら、持ち物も重要だ。仲間内ではやっているファッションアイテムや時計、スニーカーなども「高いからやめておく」とは言いにくい。周囲が同じ価格帯のブランドを持っていれば、プレッシャーになる。自分だけが安物では恥ずかしいと感じるだろう。
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