東洋経済オンラインとは
ライフ #ソロモンの時代―結婚しない人々の実像―

年収300万円台では結婚できない…。日本人が結婚しなくなった「最大の原因」

8分で読める
  • 荒川 和久 独身研究家、コラムニスト
2/6 PAGES
3/6 PAGES
4/6 PAGES

もちろん、中には「泳げるようになってやる」と意欲をもって鍛錬をし、最終的に大河を泳いで渡りきる努力家もいるかもしれません。そこに登場するのが、「いくら払ってくれれば泳げるようにしますよ」と商売を始める者たちです。もしくは、もう泳ぐ必要もなく、有料で渡し舟をご用意しますよという商人も出てきます。これにより、渡河は泳ぐものではなく、金を払うものという概念が広がります。ここに結婚の年収の壁のインフレが始まります。

しかし、必ずしも善意の商人だけではなく、そのうち、悪意の商人も出てきます。泳げるようになると言いつつ何の役にも立たないトレーニング法だけ売りつけて、「泳げないのは努力が足りないからだ」と知らん顔をするわけです。恋愛コンサル的な商売です。

「金だけ払って渡れない」者の屍が積み重なる

そのうちに「マッチングアプリ」号と書いたクルーザーがやってきて「課金していただければ向こう岸に渡れますよ」という輩も出てきます。しかし、お金は払うものの、いつまでたってもクルーザーに乗せてもらえないことになります。そのうち、別の「ロマンス詐欺」号がやってきて、それはさらに法外な料金を取った上で、クルーザーには一度乗せますが、向こう岸につく前に途中で大河に突き落とされます。

こうして大河には累々と「金だけ払って渡れない」者の屍が積み重なっていくことになります。そんな惨状を目の当たりにして、無理に大河を渡ろうとする者はいなくなるでしょう。

5/6 PAGES
6/6 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象