「Netflixのヒットをなぞる作品が量産される」「“聖人君子”の俳優に“目が離せない芝居”ができるのか」オダギリジョーが語る“縛りだらけ”の時代

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――それぞれが“すれ違い”ながらも、どこかで重なっていく。その過程が、この映画の美しさなのかもしれませんね。

この映画を観終えたあと、残ってほしいのは“乾き”ではなく、静かな余韻と、ほんの少しの希望。それが、この作品から香ってほしいものですね。

余白を知り、質に向き合う―50歳を前に見えた働き方のかたち

――最後になりますが、20代・30代・現在と、働き方や向き合い方にどんな変化がありましたか?

オダギリジョーさん
(撮影:長田慶)

20代はとにかくがむしゃらに働きました。一生分働いたんじゃないかと思うくらいです。でも30代からは、立ち止まることや“余白”を持つことを少しずつ意識し始めたんです。

そして50歳を目前にして、ようやく心に余裕ができた気がします(笑)。若いときは自分を守るために攻撃的になることもあったけれど、今はそうした未熟さも含めて、自分を受け入れられるようになりました。

今は、自分の感性を信じて脚本を書き、心から納得できる作品にだけ向き合う。数ではなく、質や意味を大切にする。それが今の自分にとって自然な働き方です。

ヘアメイク/砂原由弥 スタイリスト/西村哲也 

池田 鉄平 ライター・編集者

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いけだ てっぺい / Teppei Ikeda

Jリーグ、国内、外資系のスポーツメーカー勤務を経て、ウェブメディアを中心に活動。音楽一家で育ち、アーティストとしてインディーズでアルバムリリースも経験。スポーツ、音楽、エンタメを中心に取材活動を行っている。

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