志尊淳「今の時代の中、俳優として生きる決意」 杉咲花に寄り添った『52ヘルツのクジラたち』
俳優としてのキャリアをスタートしてから12年間、志尊淳は役柄の幅を着実に広げ続け、若手実力派俳優の一人として広く注目されている。特に昨年はNHK連続テレビ小説『らんまん』での好演が記憶に新しい。
澄んだ瞳と透明感あふれる存在感を持つ志尊だが、このインタビューでは彼の言語表現能力と深い思考力が際立っていた。
多様な価値観に揺れる時代の中で俳優として生きる
例えば、冒頭で筆者の「今の時代における俳優が果たすべき役割をどのように考えているのか?」という質問に対して、間髪をいれずに答える。
「難しいですね……個人的な意見になりますけど、現代社会ではメディアを通じて自分自身を表現することが一般的です。しかし、情報がさまざまなフィルターを通過する過程で、意図した通りに伝わることもあれば、断片的にしか伝わらないこともある。このように情報が切り取られて伝えられることは、大きな課題だなと感じています」
「しかし、僕にとっては……」と、多様な価値観に揺れる時代の中で俳優として生きる決意を続けた。
トピックボードAD
有料会員限定記事
ライフの人気記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら