職場のデスクにお菓子やジュース置いてない? 「仕事の効率を究める」ために必要な《真のタイパ術》をご紹介

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ちなみに、秘書時代のボスたちで、デスクにそういった類いのものをストックしている人は見たことがありません。仕事をしながらお菓子を食べている様子を見た記憶もほとんどありません。ときには誰かが持ってきたお土産のお菓子などをもらっていることはありましたが、自分でお菓子を用意して食べる、といったことはしていませんでした。

一方で、若い社員の中には、ペットボトルのミネラルウォーターをいくつも机の引き出しに溜め込んでいる人がいました。社会人経験が浅くタイパのよい働き方ができないために、飲みものを取りに行ったり買いに行ったりする余裕がなかったのでしょう。

デスクの前に座りっぱなしでいることは、血流の面で健康によくないのに加え、お菓子やシリアルバーなどを食事の代わりにしてしまうと食生活の乱れにもつながります。

そういったものを机周りにストックしておくと、つい手が伸びてしまうものです。最初から机に置いておかないようにしましょう。

可能性の低いことのために時間を費やさない

「○○になったらどうしよう」「△△と言われたらどうしよう」など、「たら」をたくさん想像して不安を募らせる人がいます。

しかし、私の経験上、⼼配ごとの9割は起こりません。それにもかかわらず、たくさんの「たら」を想定して、それに対してそれぞれ対応策を考えたり準備したりしていたら、人生にいくら時間があっても足りません。何より、起こるかどうかわからないことを想像してわざわざ嫌な気分になるなんて、もったいないと思いませんか?

外資系金融関連企業で働いていたボスたちは、とても楽観的な考え方をしている人ばかりで、毎日楽しそうにすごしていました。決して楽な仕事ではなかったはずですが、無駄に嫌なことを考えるようなことをしないからこそ、人生をエンジョイできていたのかもしれません。

ボスたちが心配したり備えたりするのは、現実的な可能性が高いことに対してだけでした。それも過度に対応するのではなく、ざっくりと大枠で想定したり準備したりしておくだけです。そのかわり、状況が変わりそうなことに対しては、トラブルの可能性を周囲に共有したり配慮したりといった、うまくいくためのちょっとした根回しに力を入れていました。

例えば、「○○さんのお母さんが入院されたそうだから、仕事に時間を割けなくなるかもしれないね」「△△さんのところはもうすぐお子さんが生まれるそうだよ」といった具合にチームメンバーの状況を共有し、仕事上でカバーが必要になる可能性があることをにおわせていました。

また、「決定事項ではないけど○○になるかもしれない」とプロジェクトの状況をまめに共有したりもしていました。日常的にそのようなことを心がけることで、緊急事態への対応に追われることを防いでいたのです。

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