6月末に「都内で大量閉店」の天下一品。久々に訪れると味は昔のまま…なのに、昨年にも多数の閉店が。一体なぜ「縮小」が続いているのか?

見慣れたチェーン店が突然なくなるーー。
そんな経験をしたことはないだろうか。チェーン店なんてじっくりは見ないけれど、視界のどこかに入ってくる。それが、いつの間にか消えてしまう。静かに。そして、消えてから「ああ、なくなっちゃったんだな」と気付く。
そんな憂き目にあるのが、ラーメンチェーン「天下一品」だ。
「天一」という愛称で呼ばれるこの店が、6月末に大量閉店する。閉まるのは主に東京を中心とした10店舗。実は昨年にも天一は都内で多くの店舗を閉めており、2年連続での閉店ラッシュといったところだ。
このニュースは瞬く間に広がり、その閉店を惜しむ声が続出した。その理由についてもさまざま指摘され、いわば「天一騒動」の様相を呈している。
どうしてこのようなことになったのか。この「天一騒動」で重要なのが「フランチャイズ」という視点。そのポイントから騒動を振り返り、それが意味するところを考えたい。
久々の天下一品は変わらなかった
そもそも、閉店する店舗はどのような状況なのだろう。私は閉店が予定されている「池袋西口店」を訪れることにした。池袋の歓楽街のど真ん中にある。
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