6月末に「都内で大量閉店」の天下一品。久々に訪れると味は昔のまま…なのに、昨年にも多数の閉店が。一体なぜ「縮小」が続いているのか?
中に入るとカウンター席へ案内される。予定が合わず、昼食でも夕食でもない絶妙な時間に訪れたのだが、店には人がそこそこいる。見ると全員が男性の1人客で、黙々と目の前の丼に向き合っている。
注文はスマホを使ったセルフオーダー。ここでラーメンの種類や量、麺の硬さ、トッピングなどを選んでいく。

久しぶりに味わってみると…
頼んだのは名物の「こってりラーメン」。税込940円。
昔よりは少し高くなったかな?と思いつつ、まあ今は「ラーメン1000円の壁」なんて言葉もあるし、このインフレ時代にありがたい存在であることには変わりないよな……などと、いじいじ思いながらラーメンがやってくるのを待つ。

周りを見渡すと「6月30日に閉店します」という張り紙が。途中、店に入ってきたおじさんが「ここ、閉まるって聞いたけど、本当?」と店員さんに聞く。アルバイトらしき店員さんは「ああ、そうです」と(自分だって深い事情はわからないんだよな……)とでもいう感じ。
おじさんはSNSを見てやってきたのかもしれない。天下一品は根強いファンも多く、都内の大量閉店はショッキングな出来事だったのだろう。

ラーメンが到着。鶏ガラや野菜をじっくり煮込んだ独特のスープに細麺が絡む。とんこつラーメンとも家系ともまた違う、ペーストのようなスープがクセになる。久々に食べたが、またハマりそう(家の近くからはなくなるのに)。

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