「ラ・サール合格蹴った」優秀だった彼が"大学受験で挫折" 1浪東大合格で彼が学んだこと

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勉強漬けで真面目な子どもだった東郷さんは、小学校では「勉強のことなら東郷に聞けばいい」と言われていたそうです。

中学受験をしたのは、東郷さんが小さいころに『G M〜踊れドクター』を見たことがきっかけで、「医者になりたい」と言い出し、親もその気持ちを応援したことが大きかったそうです。結局、東郷さんは、第1志望の岡山大学教育学部附属中学校含め、力試しで受けたラ・サール中学校や岡山白陵中学校・就実中学校など7校に合格し、岡山大学教育学部附属中学校に進学することを決めました。

岡山大学教育学部附属中学校に進学した東郷さんは、周囲の学力が上がっても、最初から成績がよく、学年200人いる中でつねに10番以内でした。

「入学後初めてのテストで数学がものすごくできたんです。平均点が44点だったのですが、92点を取れて学年で1番になったのは嬉しかったですね」

中学に上がってからも能開センターには変わらず通っていたものの、ずっと意識して勉強をしていたわけではなく、中学2年生までは「中学の友達を家に招いて、週5で遊戯王カードをして遊んでいた」と当時を振り返ります。

しかし、中学3年生のころにはまた受験勉強に本腰を入れ始め、岡山県立岡山朝日高等学校を第1志望に設定し、猛勉強を重ねます。

「岡山県内で頭がいい生徒は、岡附(岡山大学教育学部附属)から朝日高校に行くという黄金パターンがありました。そのために岡附に入りましたし、岡山朝日高校を第1志望にするのは決まっていました」

ラ・サールに合格したが進学せず

中1〜2年生で少し緩んでしまったために学力を上げるのに苦労したものの、高校受験でも朝日高等学校含めラ・サール高等学校・就実高等学校などを受験し、すべて合格して岡山県立岡山朝日高等学校に進みました。

当初の目論見通り、岡山大学教育学部附属中学校から朝日高等学校に進んだ東郷さんは、入って最初に受けた模試で360人中4位。岡山県有数の進学校でも最上位の成績と、順風満帆の人生に思えますが、ここから成績がガタッと落ち始めました。

「当時の僕はまだ、大学受験に対する意識が持てていませんでした。大学受験を意識せずに高校に通っている間に、ほかの中学校からきた努力家な子たちにどんどん離され始め、高校2年生になるころには上から50番くらいまで落ちてしまいました」

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