賛否渦巻く【大阪・関西万博】“大混雑”でも“閑古鳥”でもない「静かな熱狂」、おおむね好評でも高すぎる目標

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スウェーデンから来たという3人組。右の男性は「歩きすぎて日焼けしちゃったよ」と苦笑い(記者撮影)
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「万博は日本に来た目的の1つなんだ。とにかくガンダムの展示はグレートだったよ。チリやジャマイカの展示も見てきたし、どれもおもしろかった」。スウェーデンから来たという男性は、そう話してニカッと笑う。

どれぐらい日本に滞在する予定か尋ねると「大阪には1週間いて、この後東京にも1週間いる予定。秋葉原や箱根にも行くよ。日本に来るのは2度目なんだ」。

そんなに休みがあるなんてうらやましい。記者がそう返すと「スウェーデンっぽいよね」と3人組は笑いながら公式グッズショップに吸い込まれていった。

4月13日の開幕から約2週間。4月24日の夕方にメディアやSNSで賛否が激しく論じられている大阪・関西万博を訪ねた。そこには“大混雑”でも“閑古鳥”でもない、万博のリアルがあった。

平日夕方でも「意外と人がいる」

大阪・門真市でとある企業の取材を終えたあと、京阪電車、大阪メトロ堺筋線、中央線を乗り継いで約1時間。まもなく日没という午後6時ちょうどに万博会場の最寄りである夢洲駅にたどり着いた。

大型連休直前の平日、しかも夕方ということで「閑散としているのでは」と思いつつ、夢洲駅から会場へ向かうエスカレーターに乗った。駅を出てまず感じたのは「この時間帯にしては意外と人がいる」ということだ。

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