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賛否渦巻く【大阪・関西万博】“大混雑”でも“閑古鳥”でもない「静かな熱狂」、おおむね好評でも高すぎる目標

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4階建てのビルに相当する高さまで、エスカレーターで一気に上がる(記者撮影)

大屋根リングへと続く長いエスカレーターに乗ると、高さが上がるにつれて徐々に視界が開けてリングの反対側が見えてくる。近くにいた小学生ぐらいの男の子が「反対側あんなに遠くにあるやん、ヤバ」と興奮気味に話す声が聞こえてきた。

万博会場をぐるっと1周する大屋根リングは、高さ12メートル。直径は約600メートルで「最大の木造建築」としてギネス認定を受けた。実際に上がってみると会場内を見渡せるほか、コンテナターミナル、市内の夜景まで一望できる。

万博の随所で掲げられているのは「循環」や「つながり」といったコンセプトだ。例えば日本館では3つの展示ゾーンを通して循環を表現しており、円形の大屋根リングは「多様でありながら、ひとつ」という理念を象徴している。

来場者数の目標は遠い

ただ、経済記者として一番気になるのは経済循環だ。建設費だけで2000億円超、運営費で1000億円超という巨額の資金を投じた万博。旗振り役の経済産業省は経済効果が2.9兆円に上ると主張しているが、はたしてどうか。

4月23日にはスタッフを含めた来場者数が100万人に到達したと発表された。目標である来場者数2800万人達成には1日15万人の来場が必要だが、開幕日を含めてまだ届いていない。

海風に吹かれながらそんなことを考えていると、ある企業の広報から「ドイツ館のビールがうまい」と聞かされたことをふと思い出した。だが、時計を見ると東京へ戻る新幹線の時間が近づいている――。

継続取材の決意を胸に、万博会場を後にした。

大屋根リングでは多くの人が写真撮影をしたり、休憩したりしていた(記者撮影)
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「東洋経済オンライン」では、特集「関西が熱い」で、大阪・関西万博を機にかつての勢いを取り戻そうとする関西の動きや、都市再開発の最新情勢を詳報しています。

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