賛否渦巻く【大阪・関西万博】“大混雑”でも“閑古鳥”でもない「静かな熱狂」、おおむね好評でも高すぎる目標

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話を聞いていくと、多くの来場者が「日本館に行きたかったけど予約が取れなかった」と嘆いていた。その日本館はどんな様子だろうか。

日本館は大屋根リングの外縁にある木の板で周囲を囲まれた円形の建物だ。足を運んでみると、日が落ちて肌寒くなってきたにもかかわらず100人以上が並んでいる。聞けば「19時半から予約なしでも入場できます」とのこと。

19時過ぎの日本館。多くの人が「予約なし」の入場を待っていた(記者撮影)

ある企業パビリオンのスタッフは「夕方以降になるとお客さんが減ってくるので、予約のない方でも少し並んでいただければ入れることが多い」と教えてくれた。

たしかに複数のパビリオンが「予約なし」でも受け入れているようで、そこかしこに行列ができていた。

「予約なし」が集客のキーワード

日本館の目の前から大屋根リングをくぐり、リングの内側に入るとアラブ首長国連邦やカタール、フランスやアメリカなど、海外からのパビリオンが立ち並ぶ。大屋根リングにあがるエスカレーターを目指して歩いていると、客引きの掛け声が聞こえてきた。

「アメリカ館、アメリカン。予約なしでも入れます」――。

パビリオンの前にはすでにかなり長い行列ができている。それでもアメリカ館を一目見ようという来場者が集まり、みるみる行列は伸びていった。やはり「予約なし」が集客のキーワードとなっている。

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