賛否渦巻く【大阪・関西万博】“大混雑”でも“閑古鳥”でもない「静かな熱狂」、おおむね好評でも高すぎる目標
夢洲駅の出口からみえる巨大な東ゲートには入場を待つ人々の行列ができていた。といっても列はつねに動いており、入場自体はスムーズだった。ゲート入ってすぐの「ミャクミャク」像では、記念撮影をしようとする小さな人だかりができている。

東ゲートを入って左手にある公式グッズショップで並んでいる人に話を聞いてみることにした。
大阪市内から来たという40代の女性2人組は「いま来たばっかりで、まだなんにも見てないんです」という。「予約の仕組み自体は大変じゃなかったけど、全然空いてない。オーストラリア館だけ見て帰ります」と話した。
午後5時過ぎに入場したという4人家族も取材を受けてくれた。「子どもの学校が終わってから来たのでこの時間になった。今日はモンハン(モンスターハンター)とのコラボグッズ狙いで来ました」。
この家族もやはりパビリオンの予約ができなかったらしい。「とりあえず大屋根リングに昇って、予約が要らないところを見て、5月のすいているときにまた来ます」(30代女性)。
午前2時に起きて来場した人も
パビリオンを見た人の感想も聞いてみたい。そう考えて、パナソニックホールディングスが出展しているパビリオン「ノモの国」の出口で話を聞いてみた。
ノモの国は「子どもたちの感性を刺激することで想像する力を解き放つ」とうたうパビリオン。電通が総合プロデュースを務めており、光や音を使った演出で非日常的な体験ができる。
滋賀県から来た40代の男女2人は「朝5時に自宅を出て、7時頃会場に着いた。『ノモの国』は大人でも楽しめてよかった」と話した。ほかにもシグネチャーパビリオンの「EARTH MART」、パソナグループが出展する「PASONA NATUREVERSE」、オーストラリア館、空飛ぶクルマステーションなど多くのパビリオンを回ってきたらしい。
「今日はお土産見てぼちぼち帰るけど、年パス(通期パス)も買ったので、5月2日、3日にもまた来ます。暑くなる前に見ておかないと」そう言って2人は足早に去って行った。
午前2時に自宅を出てやってきたという人もいた。家族3人で島根県から車に乗ってきたという。「パナソニックは当日予約ができたので見に来た。子どもは楽しそうにしていましたよ」。
話をしてくれたお父さんは少しくたびれた様子だった。
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