JWマリオット東京が高輪ゲートウェイシティにオープン。再解釈された日本文化は何を示すか
2025年10月2日、マリオット・インターナショナルの最高級ブランドを冠する「JWマリオット・ホテル東京」が、東京で一番新しい街、高輪ゲートウェイシティに開業した。
1990年代にはトレンディードラマの舞台として注目を集めた東京ベイエリアだが、昨今では世界の高級ホテルブランドが群雄割拠するラグジュアリーでインターナショナルな舞台への変貌を遂げようとしている。
東京の5つ星ホテル数は供給不足の状態
「日本は世界で最も活気のある市場の一つ」マリオット・インターナショナルCEOのアンソニー・カプアーノはそう語る。日本政府観光局(JNTO)の2025年10月15日の発表によれば2025年1〜9月の訪日外国人数は3165万人に達し、過去最速で3000万人を突破したというが、しかし、京都など一部地域に観光客が集中し、オーバーツーリズムを巻き起こしている状況を考えるに我々が注目すべきは、観光客の量が多い場所ではなく、観光客の質が高い、つまり日本の文化に敬意を持ち、経済的にもしっかりと貢献してくれるハイエンド旅行層がどこに集まるかかもしれない。
TOKYO 2020のオリンピックに合わせて急ピッチで開発が進んだ東京だが、実はそうした観光客が利用する5つ星ホテル数は、ニューヨークやロンドンに比べて依然として少なく、供給不足の状態にある。そんな中、これまでの日比谷/大手町エリアや、赤坂/六本木エリアに代わる高級ホテルの新たな注目エリアとして湾岸エリア(芝浦/品川/高輪)が注目されている。
東京湾を一望できるこのエリアでは、7月1日にフランスのアコーグループが手がける高級ホテルブランド「フェアモント」が日本初進出として浜松町のブルーフロント芝浦にオープンしたばかりだ。さらに2028年には、シンガポールを代表する名門ホテル「ラッフルズ」も、現在改装中の世界貿易センタービルディング内に開業を予定している。



















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