高級食パン「銀座に志かわ」カフェ事業進出で凋落からの起死回生なるか? 新店舗を訪ねて感じた"正直な印象"と試されるネームバリューの強さ
時折、スイーツやパン業界には「最大瞬間風速」が吹き荒れる。
タピオカ、マリトッツォ、フルーツ大福……一時的に人気を集めるものの、ブームの終わりとともに急速に廃れていく「最大瞬間風速スイーツ」。歴史上、このような事例は何度も繰り返されてきた。
2010年代にブームとなった高級食パンもそうだ。そのブームの一端を担っていたのが「銀座に志かわ」。一時は140店舗ほど展開するものの徐々に店舗数を減らし、現在は50店舗ほどになっている。
そんな銀座に志かわが、カフェ事業を始めたという。「GINZA NISHIKAWA COFFEE ROASTERY」という屋号で今年3月に築地店をオープンしたのを皮切りに、10月には三田慶應大前店、11月には蔵前店を出店し、わずか8カ月の間に3店舗になった。この出店スピードは社運を賭けた挑戦にも見える。実際に同店を利用したうえで、その狙いを考えてみたい。
さっそく三田慶應大前店に行ってみると…
GINZA NISHIKAWA COFFEE ROASTERYは、いずれも既存店「銀座に志かわ」の業態転換でオープンしている。まずは三田慶應大前店に足を運んでみた。
三田慶應大前店は、三田駅や田町駅から徒歩圏内。慶應義塾大学三田キャンパスのすぐ近くだ。


















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