高級食パン「銀座に志かわ」カフェ事業進出で凋落からの起死回生なるか? 新店舗を訪ねて感じた"正直な印象"と試されるネームバリューの強さ

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ラスクスイーツの「ストロベリー」は、銀座に志かわの食パンを使ったラスクにイチゴとカスタードクリームをのせている。小ぶりでちょっとしたデザートにちょうどいい。ラスクといってもカリカリなのは表面で、中は銀座に志かわの食パンの特徴であるしっとりとした食感が残っている。

GINZA NISHIKAWA COFFEE ROASTERY
三口くらいのサイズで400円。スイーツは嗜好性が高いので強気の値付けもいけると考えたのだろうか(写真:筆者撮影)

ただ、パンとクリームとイチゴの見たままの味わいで、見た目は可愛く素材の相性も悪くないが一体感がない。スイーツ好きの筆者としては「普通」という感想に落ち着いてしまう。1個400円するし、もうひとひねりあったら嬉しいと個人的に思った。

そしてカフェラテは、1号店である築地店で自家焙煎している豆を使っているという。フォームミルクの泡もきめ細かくて味も飲みやすい。食事系と甘い系、どちらにも合いそうだ。

GINZA NISHIKAWA COFFEE ROASTERY
カフェラテ。このほかにサイフォンで淹れるコーヒーも用意されている(写真:筆者撮影)

店舗に「最大瞬間風速」は吹き荒れず

店内で過ごしていると、さまざまなお客が訪れていた。コーヒーでひと息つくおじいちゃんや、仕事の合間のランチであろう女性がサンドイッチを食べていたり。テイクアウトも可能なので、自宅用に食パンを買っていく子連れのお母さんの姿も。客層や用途はかなり幅広い。

GINZA NISHIKAWA COFFEE ROASTERY
幅広い客層が訪れる。テイクアウトする人も多かった(写真:筆者撮影)
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