東洋経済オンラインとは
ビジネス

高級食パン「銀座に志かわ」カフェ事業進出で凋落からの起死回生なるか? 新店舗を訪ねて感じた"正直な印象"と試されるネームバリューの強さ

10分で読める
  • 大関 まなみ フードスタジアム編集長/外食ジャーナリスト
2/6 PAGES
3/6 PAGES
4/6 PAGES
5/6 PAGES

さらに、いま一番強い「最大瞬間風速」が吹いているのが「生ドーナツ」だろう。その生ドーナツの火付け役であるのが「I’m donut?(アイムドーナツ)」。中目黒駅前の店舗はテイクアウト専門だが、いつ見ても行列ができている。そのI’m donut?も、最近ではイートインスペース付きの店舗の出店に積極的だ。

今年8月には自由が丘に「I’m donut?」の姉妹店、イートイン併設の「dacō(ダコー)」がオープンしたが、こちらも行列ができる人気ぶりだ。

自由が丘駅前にオープンした「I’m donut?」と「dacō(ダコー)」が入る建物。日曜の昼間に通りかかると建物を囲むように行列が伸びていた(写真:筆者撮影)

どんなに魅力的な商品も、いつかは飽きがくる。トレンドの移ろいが激しいスイーツ系であればなおさらだ。そんな時、イートイン業態でその商品の新しい魅力を発信し、飽きさせない工夫が必要になってくる。

さらに昨今は、商品そのものではなく商品を含めた体験や時間に対して対価を支払う、いわゆる体験消費やトキ消費といったものを重視する流れがある。店で飲食する体験や時間こそがブランドの価値につながる。銀座に志かわも、これらの例に倣ってカフェ業態の展開を始めたのだろう。

今はベーカリーカフェ全盛期!展開のメリットは

今、銀座に志かわのようなパン店や、それ以外のジャンルの飲食企業も含め、ベーカリーカフェ業態へ参入する事例が相次いでいる。

サンマルクが仕掛けるベーカリーカフェ「BAKERY RESTAURANT C」も店舗を展開中だ(写真:筆者撮影)

筆者の肌感覚ではあるが、かつての1980年代の喫茶店ブームや2000年代のカフェブームなどを経て、またじんわりカフェの需要が高まっているように思う。その要因には、SNSが生活に入り込んだことやアルコール離れがある。カフェはひときわSNS映えしやすい業態だし、アルコールを飲む代わりにコーヒーやスイーツを楽しむ人が増えている。

次ページが続きます:
【銀座に志かわならではの強みとは?】

6/6 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ビジネス

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象