JWマリオット東京が高輪ゲートウェイシティにオープン。再解釈された日本文化は何を示すか
ヤブとプシェルバーグは、日本のデザイン会社ではないが、だからこその国際的な視点がある。これまで35年にわたって日本を度々訪れ仕事をしてきた経験もあればジョージ・ヤブ自身が日系二世という繋がりもあり、この「海外目線と日本目線の両立」において有利だったという。
世代をまたぐブランドへ:JWマリオットの再定義
ヤブ・プシェルバーグは、このプロジェクトでもう1つやりがいを感じたのは「JWマリオット」という1980年代からある古くやや疲弊したブランドを再び重要なブランドとして再活性化したいというマリオットの狙いを形にするのに東京は最適な場所だったと感じたからだという。「JWマリオット・ホテル東京」は、東京の新たなラグジュアリーホテル市場が試される場所であると同時に、「JWマリオット」というブランドそのものの再定義の上でも重要な拠点だというのだ。
このチャレンジをするにあたりグレン・プシェルバーグは、ブランドの既存顧客を維持しつつ、その一方で新たに「30代や40代の新しい世代の人々」が滞在したくなるようにすることも大事だと必要性をマリオット側に訴えたという。それを行う上には「東京」という今、世界的にも注目度の高い都市が最もふさわしいとプシェルバーグは考えたという。
従来顧客と、現在30〜40歳のその子供世代——ひとことで「富裕層」と括られるが、その趣向は大きく異なるという。親世代が求めたのは、一目でわかる豪華さや排他性だった。しかし、次世代が求めるのは、真正性(オーセンティシティ)や地域との深いつながり、そして体験の質だとジョージ・ヤブは語る。
彼らはかなり具体的なゲスト像を作ってプロジェクトを進める。例えば夫婦を想定する場合、妻は自然やアート、色彩に興味を持ち、夫は建築やフォームなど硬質な美に惹かれる。彼はレンジローバーに乗り、彼女はジャガーを選ぶ。この世代は、ビジネスとバケーションの境界も曖昧で、流動的な働き方をする。
彼らが求めるものは、ハリウッド映画に出てくるようなステレオタイプの日本でも表面的な「日本らしさ」でもなく、日本人自身が大切にしている美意識や、日常の中に息づく洗練だ。同時に、国際的な水準のサービスや快適さも当然のように期待している。



















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