「アダルトサイト閲覧」を狙うサイバー攻撃の新潮流 《Webカメラが脅迫の武器になる?》 個人PCに侵入して所属企業の被害につながることも

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
サイトを見ていたらシステム不具合の注意が出るイメージ
(写真:PUGUN_SJ / PIXTA)

深夜、自宅のPCでなんとなく開いたアダルトサイト――その瞬間、画面とそれを見る自分が撮影されているかもしれません。誰にも知られたくない“プライベート”が、攻撃者にとっては最高の武器です。

いま、成人向けコンテンツの閲覧というごく個人的な行為が、マルウェア(コンピュータ・ウイルス)と組み合わされ、金銭を奪う「セクストーション(性的恐喝)」へと変貌しています。

パソコンに仕込まれた悪意あるプログラムは、閲覧している画面のスクリーンショットを撮って、さらにWebカメラも乗っ取って“決定的な瞬間”を記録します。そして、「この映像をばらまかれたくなければ金を払え」と脅してくるのです。

本記事では、この攻撃の狙い、ターゲットになりやすい人物、どんな対策があるのか、どう備えるべきかを最新データとともに整理します。

攻撃で使われるオープンソースのマルウェア

昨今、インフォスティーラーと呼ばれる感染したデバイスから情報を盗み出すマルウェアが増加しています。

サイバー攻撃やセキュリティーの最新動向など、その他の関連記事はこちら

とくにインフォスティーラーの中でも、Stealeriumを用いた攻撃が増加しているのをプルーフポイントでは観測しています。

Stealeriumは、もともと「教育・研究目的」として利用可能なオープンソースマルウェアでGitHubに公開されています。

次ページ裁判所を装って「訴えられています」とメール
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事