米国版さとり世代「ミレニアルズ」の破壊力 ベビーブーマーをしのぐ超巨大世代が台頭!

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ミレニアルズの名前の由来は、この世代の最も年長のグループが2000年(ミレニアル)前後に成人したためで、別名ジェネレーションYとも呼ばれます。

ミレニアルズの4つの特徴

生年設定をどこで区切るかは専門家によって認識が異なりますが、だいたい1980年以降、1997年~2000年あたりまでということになっています。人口的には8000万人から9000万人と、米国人口の4分の1から3分の1近くを占める最大の世代グループです。(ホワイトハウスのミレニアルズ資料では最も広く1980年~2004年生まれをミレニアルズと定義し米国の人口の3分の1を占めるとしています。)

その最大の特色は、米国史上初めて、物心ついた時からコンピューターがあったデジタル・ネイティブであること。テクノロジーと、それを駆使してアクセスできる情報やコミュニケーションが、この世代に大きなインパクトを与えていることは言うまでもありません。

第2の特色は、多人種。ピュー研究所の2014年の調べでは、米国の18歳から33歳のうち43%は白人以外の人種だということがわかりました。過去20~30年にラティーノやアジア系の移民が激増したからです。多様な人種と共存するのが当たり前ということもあり、異質なものを受け容れる寛容さを持っている。実に彼らの約7割が同性婚、マリファナ自由化に賛成しているという調査もあります。ミレニアルズによって社会がどう変わっているのかを、他の事例も含めて今後の記事で詳しく解説していきます。

第3は、リーマンショックの洗礼を受け続けていること。彼らにとっていまだ非常に厳しい就職氷河期であることは、16歳から24歳の今年7月の失業率が12.2%と、全米の失業率(5.5%)の2倍以上という高さであることからもわかります。

さらに大学生の7割はスチューデントローンの借金を背負って卒業。そのうち9割近くが4万ドル(約500万円)もの借金を返していかなければなりません。彼らの結婚は遅くなり、マイホームやマイカーなどへの考え方も変わって来ています。貧困という言葉がこれまでのどの世代より身近な世代の実態を今後掘り下げていきます

第4は、彼らは政治的に圧倒的にリベラル、つまり民主党支持だということです。

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