早婚したい、草食男子たちのまっとうな本音 若者の間で「求婚男子」が急増中?

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若い男性の結婚に対する意識が変わってきている(写真:kou / PIXTA)

昨年末、2016年12月31日にタレントの「りゅうちぇる」さんが、彼女のぺこさんとの電撃結婚を発表しました。まだ21歳という若さでの人気タレントの結婚ということで、年末・年始にメディアやちまたで大変話題となりました。

晩婚化、非婚化が進む日本の現状に逆行するような、りゅうちぇるさんの決断ですが、実は「今の一般の若年男性」の間で、そうした願望をもつ傾向が出てきているようなのです。

今回は博報堂ブランドデザイン若者研究所の現場研究員が、この「若年男性の結婚に対する意識の変化」についてレポートしてくれます。

結婚したい若い男性が増えている?

今回レポートしてくれる若者研究所の現場研究員たち。写真左より、油井里紗(明治学院大学2年)、佐々木愛莉(早稲田大学4年)、西浦楓(横浜市立大学2年)、根岸香織(立教大学4年)

近年、若者の晩婚化・男子の草食化が話題となっているが、ここ最近、そんな恋愛に奥手な若者の間で、新たな恋愛傾向がみられる。付き合っている彼女と早々に結婚を考える20代男子が増えてきているのである。

具体的には、学生のうちから彼女と結婚を約束していたり、彼女との結婚意思を周囲に伝えていたり、比較的早い段階で結婚を意識して交際している男子をよく見掛けるのだ。

実際に厚生労働省が5年ごとに発表している、出生動向基本調査(2015年度)の独身者調査によると、18~34歳独身の「いずれ結婚するつもり」と回答した男性の中で「一年以内の結婚意思あり」と答えたのは45.5%。前年度より2.2ポイント上昇しており、15年前の同調査から見ると約7ポイントも上昇するなど、緩やかな上昇傾向にあることがわかる。
厚生労働省 第15回出生動向基本調査 「第Ⅰ部 独身者調査の結果概要」、1-1-3の図を参照

一方、18~34歳の「いずれ結婚するつもり」と回答した独身女性で「一年以内の結婚意思あり」と答えた人のは52.6%と男性よりも多いが、15年前の調査からほぼ横ばいで、この世代の男性の結婚意思のほうが顕著に上昇している。

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