内定した学生を「競合他社」に持っていかれないための【切り札=口説きプラン】を立てる3つのコツ

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というのも、保護者も"売り手市場"という状況を知ったうえで、会社名を聞いたことがない、規模が小さい、その保護者のなかでイメージが悪い業界や職種への内定承諾に反対し、応募者本人は内定を承諾する気でも、保護者の反対で内定を辞退するケースが数多く生じています。

そのため、内定通知の際に、応募者の保護者へフォローを実施することが重要です。

たとえば、内定通知書とは別に保護者向けの封書を用意し、自社の事業内容や安定性、労働環境について詳しく記載した資料を同封することは有効な方法です。また、経営陣からの手紙や挨拶の機会、会社見学といった取り組みもよいでしょう。

このようにして、保護者にも「信頼できる企業だ」と納得してもらうことが大切です。

(3)内定通知を"世界でたった1つしかない体験"に

応募者に「ここまで自分のことを大切に考えてくれる会社なんだ」という「特別感」を感じてもらうことが、内定承諾を得る鍵の1つとなります。そこで、内定通知を応募者1人ひとりにパーソナライズされた手続きにすることが有効です。

たとえば、内定通知書に、選考過程で感じた応募者の強みや魅力、今後一緒に働くことへの期待を丁寧につづることで、応募者が自社にとって特別な存在であることを伝えることができます。

面接中に感じた応募者の情熱や能力に具体的に言及し、応募者がどのように会社に貢献できるかを明確に示しましょう。手書きの手紙を用意することも効果的です。手間をかけることで、応募者に対する感謝と期待の気持ちがより一層強く伝わります。

内定通知を手渡す際には、選考過程でアプローチに協力してくれた社員が同席し、ねぎらいの言葉をかけるのがよいでしょう。

「キャリア面談」で応募者の不安を解消する

(4)内定通知後に「キャリア安全性」を高める一手を打つ

いまどきの学生は、キャリア安全性を非常に重視しています。キャリア安全性とは、「この会社で働き続けたら、自分のキャリアは大丈夫か?」「5年後、10年後、仮に転職しようと思ったときに、自分の市場価値は高まっているか?」といった、「自分のキャリアが安定していると認識できるか」の尺度です。

キャリア安全性は、5年後や10年後のキャリアビジョンにもつながり、内定承諾を左右する重要な要素です。したがって、内定通知後に、応募者の「キャリア安全性」を高めるための一手を打つことも、効果的です。

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