お店では買えないサクフワ食感がヤミツキに!「昭和レトロなドロップドーナツ」を自宅で作るワザ

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市販のドーナツには生地に油脂が配合されています。でも、揚げたてを食べる手作りであれば油脂は不要。シンプルな配合こそ、家で手作りする醍醐味です(写真:筆者撮影、以下同)
料理の腕を上げるために、まず作れるようになっておきたいのが、飽きのこない定番料理です。料理初心者でも無理なくおいしく作れる方法を、作家で料理家でもある樋口直哉さんが紹介する『樋口直哉の「シン・定番ごはん」』。今回は、お店で買うのとはひと味もふた味も違う自家製ドーナツを紹介します。
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ベーキングパウダーが最もお手軽

今はコンビニでも高品質なお菓子が気軽に買えますが、手作りのおやつには金額に換算できない価値があります。今日はドロップドーナツという昭和の頃に流行ったお菓子を作ってみましょう。

ドーナツの膨らませ方には、

① ベーキングパウダーで膨らませるケーキ法
② イースト菌で膨らませるイースト法
③ 水分の膨張で膨らませるシュー法

があります。一番簡単なのが①のケーキ法です。②のイースト法はふんわりとした食感と口溶けのよさが魅力ですが、酵母の発酵によってふくらませるので時間がかかります。その点、化学的な膨張剤であるベーキングパウダーを使うケーキ法は短時間で膨らみ、思い立ったらすぐに作れるのが長所です。

ベーキングパウダーは炭酸水素ナトリウム(重曹)に、結晶状にしたさまざまな酸(リン酸二水素ナトリウムやリン酸二カルシウムなど)と、吸湿防止のためのデンプンを配合したものです。

小学生の頃、重曹にレモン汁を垂らすと泡立つという実験をした人も多いと思いますが、ベーキングパウダーに水分を加えると炭酸水素ナトリウムと酸が反応し、二酸化炭素が発生します。この二酸化炭素によってドーナツが膨らむ、というわけです。

水分を加えることで反応が始まるので、ベーキングパウダーに湿気は厳禁。そのため開封後、古くなったベーキングパウダーでは上手に膨らまないことがあります。最近は小袋包装された商品が売られているので、それを使うのがいいでしょう。

ドロップドーナッツ
材料

小麦粉(薄力粉)   100g
ベーキングパウダー  4g
砂糖         30g
卵          25g(2分の1個)
牛乳         50g
レモン汁        5g(あれば)
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