深い味わいの"正体"はコレだった!和風パスタの名店「壁の穴」っぽい「たらこスパゲッティ」を自宅で作るための2つの極意

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名店で食べる「たらこスパゲッティ」の味わいは絶品。あの深みを自宅で再現するには2つのコツがありました(写真:筆者撮影、以下同)
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料理の腕を上げるために、まず作れるようになっておきたいのが、飽きのこない定番料理です。料理初心者でも無理なくおいしく作れる方法を、作家で料理家でもある樋口直哉さんが紹介する『樋口直哉の「シン・定番ごはん」』。今回は、日本発祥のパスタ料理で、最近では専門店まで出始めた「たらこスパゲッティ」を紹介します。

隠し味で使いたい“ある食材”

スパゲッティはイタリアのパスタの一種ですが、今や日本で独自に進化したパスタ料理を指す言葉でもあります。戦後、初めは新橋、のちに渋谷に移転した「壁の穴」などの名店がたらこやあさりとしめじ、お新香と納豆など、和風スパゲッティを提供し、人気を博しました。

今回は、今では定番となった和風スパゲッティの名作「たらこスパゲッティ」の作り方をご紹介します。名店風の味わいを再現するポイントは、隠し味として加える「こんぶ茶」です。オリジナルの名店ではこんぶの粉末を加えているようですが、味わいのバランスが整っているこんぶ茶を使うのが簡単です。

こんぶ茶は、もともとはこんぶにお湯を注いだ飲み物でした。名前に「茶」とついていますが、お茶(チャノキ)は入っていません。

今では粉末状のインスタント食品が一般的で、これは大正時代に玉露園の創業者、藤田馬三が売り出した製品。食塩、砂糖、こんぶを中心にアミノ酸系のうま味調味料がブレンドされています。

たらこスパゲッティ
材料

スパゲッティ 200グラム
たらこ    60グラム(1腹程度)
バター    30グラム(有塩)
こんぶ茶   小さじ2分の1
刻みのり   適量
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