炭酸水素ナトリウムに酸を加えるとよく反応するので、レモン汁を加えていますが、なければ省略してもかまいません。

まず、小麦粉に砂糖とベーキングパウダーを加え、泡立て器などで混ぜます。砂糖は水分を吸うので、多少小麦粉に塊があってもこの工程でなくなり、後から加える水分が混ざりやすくなります。ここで揚げ油を準備し、中弱火にかけます。

卵、牛乳、レモン汁を混ぜた液体を粉に加え、ゴムベラで混ぜていきます。小麦粉に水分を加えることでグルテンの膜が形成され、それが二酸化炭素を風船状に閉じ込めることで、ドーナツの気泡ができる、というわけです。
上手に膨らませるコツ
ベーキングパウダーの反応は水分が加わることで始まり、温度を上げることでさらに進みます。つまり、ここからの作業は手早く行う必要があるということ。生地を用意してから揚げるまで時間がかかると、ベーキングパウダーの反応が終わってしまい、上手に膨らみません。

揚げ油の温度は160℃が目安。ドーナツは卵(タンパク質)と砂糖(糖類)が混ざった小麦粉(デンプン)という焦げやすい材料の集合体なので、加熱温度には注意が必要です。180℃で揚げるとあっという間に焦げてしまうので、低めの温度で揚げるのが基本です。
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