「やりたいこと」が見つからないのはなぜ?4つのタイプでわかるキャリア迷子から脱出するヒント

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電車で落ち込む会社員
「何者でもない自分でいることの苦しさ」を抱えていませんか?(写真:buritora/PIXTA) 
厚生労働省2023年度「能力開発基本調査」によると、キャリアコンサルタントに相談したい内容は、正社員では「将来のキャリアプラン」(56.9%)が、正社員以外では「仕事に対する適性・適職(職業の向き不向き)」(38.1%)が最も多い結果となっています。
このままいまの会社で働き続けていいのか――ビジネスパーソンなら誰しも一度は考えたことがある問いではないでしょうか。
やりたいことが見つからず、キャリアに悩んでいる方にキャリアと組織戦略の専門家である森数美保さんがアドバイスをする『「何者でもない自分」から抜け出すキャリア戦略 やりたいことがなくても選べる未来をつくる方法』より一部抜粋・編集してお伝えします。

やりたいことが見つからない人

「やりたいことが見つからない」人には、どんな特徴があるでしょうか。

これまでキャリアコンサルタント、人事、事業責任者として関わってきた数千人の方々をもとに、4つのタイプに分けてみました。1つずつ読んで、「自分に当てはまるかも」と感じるものを選んでみてください。

やりたいことが見つからない4つのタイプ
1.長期的な目標を持たない「Willなし人間™︎」
特徴:
・目の前のタスクに集中し、確実に実行する力を持つ
・現実的な判断力があり、与えられた環境の中で最適な選択ができる
・「やりたいこと」を聞かれると答えに詰まってしまう
強み:
・実践的な問題解決力と、柔軟に対応できる決断力
・日々の業務に真摯に取り組み、確実な成果を出すことができる
2.何でも幅広くできてしまう「バランサー人間」
特徴:
・幅広い業務をこなせる柔軟性とマルチタスク力を持つ
・チーム内で調整役や橋渡し役を担うことが多い
・周囲から頼られやすく、常に多くの業務を抱え、「何でも屋」状態になる
強み:
・多様な経験やスキルを活かし、さまざまな課題に対応できる
・優れたコミュニケーション能力で異なる立場の人々をつなぐ力
3.自分の強みを認識しにくい「内向型人間」
特徴:
・じっくりと考えを深め、慎重に物事を進める傾向がある
・一人で集中して作業することで高いパフォーマンスを発揮できる
・自己アピールが苦手で、強みを見つけられない
強み:
・物事を多角的に分析し、本質的な課題を見抜く洞察力
・傾聴力と共感力を活かした質の高いコミュニケーション能力
4.求められると何でもやってあげたくなる「奉仕型人間」
特徴:
・チームワークを重視し、全体の調和を大切にする
・高い共感力で他者の感情やニーズを理解することができる
・「相手のために何かしてあげたい」と、つい業務外のこともやってしまう
強み:
・共感力と気配りで、周囲との信頼関係を築くことができる
・チーム全体の成果向上に貢献する協調性
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