時短勤務のリアル。子育て女性が直面する「マミートラック」の高すぎる"障壁"と"呪縛"

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「何者でもない自分」から抜け出すキャリア戦略 〜やりたいことがなくても選べる未来をつくる方法〜
かつては女性の課題とされてきた結婚、育児、介護などのライフステージの変化によるキャリアの悩みは性別を問わないテーマとなっています(写真:にしやひさ/PIXTA)
厚生労働省2023年度「能力開発基本調査」によると、キャリアコンサルタントに相談したい内容は、正社員では「将来のキャリアプラン」(56.9%)が、正社員以外では「仕事に対する適性・適職(職業の向き不向き)」(38.1%)が最も多い結果となっています。
このままいまの会社で働き続けていいのか――ビジネスパーソンなら誰しも一度は考えたことがある問いではないでしょうか。
やりたいことが見つからず、キャリアに悩んでいる方にキャリアと組織戦略の専門家である森数美保さんがアドバイスをする『「何者でもない自分」から抜け出すキャリア戦略 やりたいことがなくても選べる未来をつくる方法』より一部抜粋・編集してお伝えします。

ライフステージの変化は性別を問わない

結婚、育児、介護など、ライフステージの変化はキャリアに大きく影響します。かつては女性の課題とされてきましたが、今や性別を問わないテーマです。

厚生労働省の「国民生活基礎調査」(2021年)によると、子育て中の女性のうち、フルタイム勤務を選んでいるのは約3割で、7割以上が時短勤務を選んでいます。

特に、育休から復職したばかりの女性の多くが時短勤務制度(短時間勤務制度)を利用しているのが現状です。ほかの人も同じように時短を選んでいることや、慣れるまでは……という思いから選ぶ人も多いように感じます。

時短勤務制度は、育児との両立を支援し、段階的な復帰を可能にする重要な制度です。しかし同時に、キャリア形成において考慮すべき課題も存在します。

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