時短勤務のリアル。子育て女性が直面する「マミートラック」の高すぎる"障壁"と"呪縛"

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「ライフイベントがあったからこそキャリアを見直すことができて、いい機会だった」と自分に言い聞かせ、6年間は働く時間をセーブし、その間に社会保険労務士の資格を取得しました。いつか再び以前のように働ける(キャリアアクセルを踏める)ときが来ると信じ、準備を続けたのです。

多くの壁を乗り越えても残る罪悪感

(4)「残像問題」が解消される時

キャリアアクセルを踏み直すことで、残像問題は解消されました。

「何者でもない自分」から抜け出すキャリア戦略 やりたいことがなくても選べる未来をつくる方法
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大きな要因は、フルリモートワーク×フルフレックス制度のおかげで、働き方が柔軟になったことです。これにより、以前の自分に縛られることなく、新しい働き方で多くの壁を乗り越えることができています。

ただ、働く罪悪感はまだあります。

夕方にご飯を作るために抜けて、またすぐパソコンの前に戻る。子どもと過ごす時間は意識的に決めてとっていますが、家にいても「ずっと仕事している人」になっているので、子どもたちは我慢しているだろうと思います。

「過ごす時間の長さより質だよね」と思いながらも、毎日葛藤しています。

働く罪悪感は、「こうあるべき呪縛」から解放されていないことを示しています。

この呪縛を解けるのは、「パートナーの言葉と行動」だと考えています。自分ではなかなか手放すことが難しいのです。なぜなら、「相手のためにやらないといけないこと」だと思い込んでいるからです。

森数 美保 株式会社Your Patronum 代表取締役/組織・キャリア開発の専門家

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もりかずみほ / Miho Morikazu

大阪大学卒業後、新卒一期生として人材紹介会社ジェイ エイ シー リクルートメントに入社し、最年少マネージャーを経験。その後、株式会社Misoca(現・弥生株式会社)、株式会社キャスター、株式会社ミライフ等を経て2024年株式会社Your Patronum(ユアパトローナム)創業。代表取締役に就任。「チームの行動を変容させ、強い組織をつくり事業を伸ばす」をミッションに、法人向けの組織開発コンサルティングサービス「ユアパト」、個人向けのキャリア支援サービス「キャリパト」を提供している。名古屋在住。16歳女子、13歳男子の母親。社会保険労務士有資格者

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