「やりたいこと」が見つからないのはなぜ?4つのタイプでわかるキャリア迷子から脱出するヒント
「Will(将来への意志)なし人間」と聞くと、まるで目標もなく流されるままに生きているように思われがちですが、長期的な大きな目標やビジョンを持っていなくとも、日々の仕事に全力で取り組んでいる人を私はこう呼んでいます。
遠い未来のことよりも目の前のタスクに集中し、堅実に成果を上げる傾向があります。成果を上げるので、Willがあると思われることもありますが、実際にはやりたいことがなく悩んでいます。
「バランサー人間」は、いわゆるゼネラリストのことです。
「何でも屋」のように思われることもありますが、多様なスキルや知識によって状況に応じて柔軟に対応できるため、さまざまな分野で一定の成果を上げる人材といえます。周囲からは何でもできて頼りになる存在と見なされることが多いですが、当の本人は、「器用貧乏で専門性がない」と悩む傾向にあります。
「内向型人間」は積極性や社交性に欠けると思われる傾向にありますが、実は、深い洞察力や誠実さ、共感力など独自の強みをもち、長期的な信頼を築きやすいタイプです。
一方で、自分の内面に焦点を当てる傾向が強く、自己評価が低くなりがちです。その結果、自分の強みや才能を見つけることが難しく、やりたいことがわからなくなることがあります。
「奉仕型人間」はホスピタリティーが高いギバー(与える人)で、他者の期待に応えることに喜びを感じ、頼まれごとや要望に対して積極的に応じる人です。周囲への配慮が行き届き、他者のニーズに敏感であるため、チームや組織において高い貢献を果たします。
しかし、他者への奉仕に時間やエネルギーを費やしすぎることで、自分のキャリアや人生の方向性を見失うこともあります。
外向的な人もキャリア迷子に陥りがち
いずれのタイプも、キャリア迷子になりやすいだけではなく、周囲に仕事をフリーライド(ただ乗り)されてやることが雪だるま式に増え、疲弊する傾向にあります。
加えて、自己主張が苦手なタイプの場合、評価のタイミングでフリーライドされたことを自覚し、「いろいろやったけど報われないな」「なんだかバカらしいな」という気持ちにも陥るのです。
この分類で考えると、私自身はかなりの内向型だと自認しています。また「Willなし人間™︎」でもあり、「やりたいことがない」と悩んできました。
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