森川亮は「世界的スター」の育成を目指す

動画サービス「C CHANNEL」の未来<1>

――『nonno』『ViVi』『ELLE girl』などの雑誌公式チャンネルを始めた理由は?

日本の人は、有名人などが「いい」といった方が食いつくケースが多いと思います。もちろんクリッパーたちをゼロベースで育てているが、少し時間がかかりそうな部分もある。現状、われわれは注目されているため、早く数字を作らないと逆に「終わった」と言われてしまう(笑)。事業の加速度をつけるには、やはり著名な媒体と組むことが大切だと思っています。

森川 亮(もりかわ あきら)/1967年、神奈川県生まれ。筑波大学を卒業後、日本テレビ入社。青山学院大学にてMBA取得後、ソニーに入社。2003年ハンゲームジャパン(現LINE)に入社。代表取締役社長を務め、2015年3月に退任。4月「C CHANNEL」代表取締役社長に就任。初の著書『シンプルに考える』がベストセラーに

――雑誌からのアプローチがあって始めたのでしょうか。

こちらからアプローチしました。C CHANNELは基本的には動画コンテンツの要素もあるがプラットフォームとしての要素も意識しており、動画のファッション雑誌がいろいろ並んでいる本屋さん的なものだととらえています。

雑誌側には動画作りが大変だという思いがある半面、われわれはブランドや媒体へのC CHANNELという名前の露出を増やしたいという思いがある。だからタイアップできるわけです。

一緒に組みながら、いずれは新たな動画広告をつけてシェアできれば、とも考えています。今後はいろいろなブランドやスポンサーのほか、お店や有名人も入ってくると思います。それがプラットフォームの中に次第に集まっていくことで、ユーザーの好みにあったコンテンツを自動で編成していくイメージを考えています。

黒字化が見えたので一気にアクセル

――スタート時の会見ではマネタイズはゆっくり目でもよいと言っていたが、スポンサーのバナー広告が登場しましたね。

そこは計画変更しました。かなりいけそうだなというのが見えたので、アクセルをふかして一気に黒字化したいと思っています。

――ローソン×ハーゲンダッツ×C CHANNELの動画がアップされたが、コマーシャル動画はこれから増えていくのでしょうか。

増えていきます。案件は来ているが、まだまだ認知度は高くない。でも、C CHANNELのサービスは比較的好感度を持って受け止められています。世界的に動画メディアが注目され動画広告は伸びると言われているので、クライアントも、何らかの形で関わりたいと考えているのかもしれない。広告出稿によって、一気に販売や顧客数が伸びるのを期待するというよりも、その前段階として、真っ先にC CHANNELというメディアに参加したいのではないでしょうか。

現在のスポンサーはローソン、クロスカンパニー、ディズニーストア、アルペン、ロクシタン、眼鏡のJINS、マルコメですが、それ以外のスポンサーは明らかにできないんです。ほかにもたくさん話は来ており、クライアントは増えていきますね。

――著名人の取り込みについてはどう考えていますか。

今は著名人に関しては、さほど積極的ではありません。クリッパーになった一般の人々が、C CHANNELの中でスターになるような仕組みを考えていきます。

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