森川亮は「世界的スター」の育成を目指す 動画サービス「C CHANNEL」の未来<1>

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今年4月、ファッション動画サービス「C CHANNEL」を立ち上げた森川亮氏
LINE社長の肩書きを捨て、まったく新しいファッション動画サービス「C CHANNEL」を立ち上げた森川亮氏。IT業界にとどまらず動向が注目されるなか、スタートアップから5カ月経った現状を聞いた。合わせて、C CHANNELのクリエイティブ部門責任者の三枝孝臣氏と、ファッション業界の重鎮として顧問に加わった軍地彩弓氏にも話を聞いた。3日連続シリーズの第1回は森川社長へのインタビューをお届けする。

 

──C CHANNELの4月開始から5カ月が経過しました。手応えは?

最初の1カ月は各方面から注目されて手応えを感じる余裕がありませんでした。その翌月になっても数字が伸びず焦った部分もありましたが、その後、方向性を変えたところ、数字が伸びだして一安心しました。今は、第一章が終わったというところですね。

KPI(キー・パフォーマンス・インジケーター)としては、動画再生数を唯一の指標にしています。8月の実績は250万再生で9月は300万に届きそう。数字は倍々で伸ばしたいので12月の目標は1000万に設定しています。世界のトップの月間再生数である5億〜6億を目指しており、来年中には1億に届かせたい。今後は音楽やエンターテインメント系のジャンルを増やそうと考えています。

多様性を担保して、世界中から投稿を集めたい

――クリッパーと呼ばれる、選ばれた投稿者以外からの一般投稿も始めると聞いている。より広いターゲットに見てもらいたいということでしょうか。

コンテンツやサービスの世界には多様性が必要で、世界中から投稿が集まるのが好ましいと考えています。世界中の旅行ガイドのような切り口も考えられる。世界のどこに行っても、近郊の素敵な場所やおいしいお店の動画があれば便利でしょう? 一方、ヘアメイクなどのノウハウ系も重要。ヨガ、ネイル、インテリアなど、いろいろなノウハウ系をアップしているが、そこで学んで賢くなるという切り口もあると思います。

さらに、今後は商品紹介も考えていく。モノを紹介しつつ、ゆくゆくは販売することもあるだろう。単純に動画といっても多様な使い方があって、それぞれを活かしながらユーザー数を伸ばしていきたい。一般ユーザーが入ってくれば、データベース化もあり得ます。

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