
「メガネをかけて活躍しているプロ野球選手はいないから」
窪田:前回、メガネをかけていることを理由にドラフト指名を外されたときの話を伺いました。プロ野球のスカウトマンたちの間では「メガネをかけて活躍しているプロ野球選手はいないから」が常識だったそうですね。
古田さんにとって人生の転機だったと思いますが、当時はどんな心境でしたか?
古田:もちろん悔しかったですが、まだ若かったですし、メガネがダメだと言われたことで、かえって闘志に火が付きましたね。僕の場合はメガネをかけるしか選択肢がなかったので、逆に腹をくくれたというか。けっこう早い段階で気持ちが切り替わりました。
あんまりダメだ、ダメだと言われるから、いっちょやったるか!と(笑)。メガネをかけたままで人よりうまいところを見せつけて、意地でもプロになってやろうと思いましたね。それが功を奏したのかはわかりませんが、その2年後、ドラフト指名がかかりました。